意見を言わない部下


意見を言わない部下

意見を言わない部下に悩まされている上司は多いことでしょう。 私の友人で課長を勤めている者から「部下が意見を言わなくて困っている」と愚痴をこぼされたことがあります。

その部下は、言われたことは無難にこなすものの、会議や打ち合わせでは自分の意見はいっさい言わない完全受け身人間なのだそうです。 「意見を言え」と口を酸っぱくしても、何も言わない始末。 そんな彼は同僚に次のように漏らしていたそうです。「これといって意見もないし、仮に言ったところで実現されないか、実現されても責任を負えないから言わないほうがいい」と。 会議における意見というのは皆で議論して採用されるかどうかが決まるものであり、言った人が責任を持つ必要はないので、まずそれは彼の勘違いです。

それよりも問題なのは、そもそもこれといった意見がないということです。 意見がないということは、そのことについてろくに考えていないということです。 自分が行っている仕事がどこか他人事で、自分で動かしていく気がないのです。 また、考えてはいるが意見がでてこないという人は、仕事の全体像が把握できていないのでしょう。 その仕事をするうえで必要なデータや背景を全くわかっていないということがあります。 特に新人であれば右も左もわからない状態ですから、意見がでてこなくても仕方がない側面があります。出てきてもとんちんかんであることが多いでしょう。 つまり、しっかり意見をだすためには、その仕事の目的や取り巻く状況をよく理解して、しっかり考える必要があるのです。その努力をせずに、よくわからない状態で意見を出そうとしても出るわけがないのです。

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