3年は続けろ


「3年は続けろ」

「3年で辞める若者」・・・この言葉をよく耳にします。この言葉が意味することは、「辛くても3年間耐え続ければ、仕事ができるようになって慣れるし、転職にも有利だ」ということです。

根性のない若者を諭す言葉としてもっともですが、あまり惑わされないほうがよいです。これまでの人生、根性がなくて逃げ続けてきた人間には最適な言葉かもしれませんが、3年たたずして辞めた後のプランが見えているのならば、3年間耐える必要はないでしょう。

知人S君のケース

私の知人S君は私立高校の教諭です。最初に赴任した高校は年収400万円で毎晩遅くまで残業、休日は部活の引率という日々でした。高校教師にとっては普通なのかもしれませんが、S君はそんな日々に耐えられなかったようで、わずか1年で転職しました。

退職に際して、同僚の先生や家族から 猛反対を受けたようですが、そんな周囲の声を無視して転職しました。「3年は続けろ」というセリフも何度も耳にしたらしいです。

そんなS君の転職先は名門私立高校でした。新卒二年目にして年収700万円、平日は授業が終われば即帰宅可能、休日出勤はなしというホワイトぶり。週5日のうち、3日は16:00前に学校を出て帰宅するそうです。名門進学校といえども部活動はあるでしょうから、S君がたまたま顧問から外れているだけなのかもしれませんが、それにしても勝ち組すぎる・・・。

S君曰く、「3年は続けろ」という周囲の声を無視して本当に良かったといっています。

会社を辞めたいと思っているあなたに問います。「現状が辛いから辞めたいだけなのですか?それとも、辞めた後に明るいプランがあるのですか? 」答えが前者ならば3年は続けるという助言を守るのもありでしょう。しかし、後者ならばすぐに辞めるのが吉かもしれません。

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