スキルなし 転職


スキルなしの転職はかなり厳しい

スキルのない人間は転職で苦労します。スキルといっても難しい資格を要するような特殊なものである必要はありません。

  • 経理ができる
  • 営業ができる
  • プログラミングができる
  • マネジメントができる

例えば上記のような能力があれば、それを強みとして転職できます。「自分はこれができる!」というものが何かひとつでもあればよいのです。 しかし、ただなんとなく会社に在籍してきた人の中にはこれといったスキルがない人も多いでしょう。雑用のような仕事や誰にでもできるような簡単な仕事だけを任されてきた人の転職は困難をきわめます。

知人T君のケース

私の知人T君の転職について紹介します。有名大学の理系学部卒のT君は、新卒で大手メーカーに就職しました。日本人ならば誰もが知っている有名企業です。

T君が最初に配属されたのは情報システム部です。社内の ITにまつわるエトセトラを担当する部署です。実際にシステムを構築するのは専門の会社(システムインテグレーター)ですが、情報システム部は社内の声をまとめてシステムインテグレーターとの橋渡しをします。ですから、情報システム部の社員はシステムエンジニアやプログラマーほどの高度なITスキルまでは必要とされませんが、ある程度の知識は必要になります。

T君はITの研修を受けても全く理解することができず、5年たっても基本情報技術者試験に受かることもできませんでした。雑用的な仕事を割り振られるだけの日々が続いた後、総務部へ異動になりました。

総務部は会社の縁の下の力持ち的な位置付けであり、第一線からは遠い部署です。会社によって異なりますが、経営に近い業務を行っていることもあり、出世が見込まれている社員が送り込まれることがあります。しかし、その真逆で使えない社員の受け皿になっていることも多いのです。もちろん、T君の場合は後者です。 ちなみに、江角マキコさん主演のドラマ「ショムニ」では、江角さんが所属する総務部庶務二課は社内の蛍光灯の交換などの仕事をしていました。

T君はPCを使った簡単なデータ入力業務を任されていたようですが、そんな日々に嫌気が指したのか、一年もたたずに退職しました。 T君はこれといったスキルが何もないので、転職活動に苦労しています。 まだ20代というメリットはあるものの、なかなか転職先は見つからないようです。この記事を執筆している時点では見つかっていません。職を選ばなければ、若さを生かしてどこかしらに就職できるでしょうが、大手メーカーでもらっていた年収よりも大幅に落ちるでしょう。

中途採用では学歴は関係ありません。何ができるのか、何をやってきたのかが全てです。T君のように路頭に迷わないためには、「俺はこれができる」というものを身に付ける必要があるでしょう。

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